1998年6月

 久しぶりに渋谷の美容院に行ってきました。大きなおなかを抱えて、一人で。十年以上のお付き合いのそのお店は、結婚前はしょっちゅう行ってましたが、最近はとくに子供が産まれてからはなかなか遠くて。でも八王子の始めてのお店に行っては後悔して。なれた美容師さんというのは楽なもので、そんなにいろいろ言わなくてもこちらの思うとおりに仕上げてくれるもので、でもやっぱり遠いな。久しぶりの渋谷は、ただ通り過ぎただけだったけど あの雑踏を落ちつくなって感じる私ってやっぱり八王子に馴染めない人なのかもしれない。
  ♪    ♪    ♪
 次男潤の為に最低二週間に一回は都立の小児病院に通っていると、ちょっと感じる事があります。
 あの病院はお医者様の紹介状がないと診察してもらえないシステムだから、重病の子供達がほとんどです。かかりつけのお医者様に「小児病院へ行きなさい」と紹介状を渡されたまだ小さな赤ちゃんを抱えた若いパパとママの気持ち 私にも痛いほどわかります。だから居ても立ってもいられないで付き添ってきてしまったおじいちゃんやおばあちゃんもしょうがないと思うんです。
 でも小さな赤ちゃんの診察にパパとママ、そしてパパのおじいちゃんおばあちゃんとママのおじいちゃんおばあちゃん、六人の大人が付き添って待合室の椅子をずらずらっと占領されちゃうとちょっと話が違ってきます。
 あの病院は空いている時なんて無いからいつも待合室もいっぱいで、だから立って待っている人もいっぱいいて。具合の悪い幼稚園児を抱っこしている親もいれば 座っているのも辛くって長椅子でもいいから横になりたい小学生や中学生もいます。だから付添いの大人達に椅子占領されちゃうと困るんですよね、心配でそこまで気が回らないのかもしれないけど。
 私も四十度の熱のある十六kgの潤を抱っこして立っているのってけっこう大変でした。
 同じ事、産婦人科の病院でも言えるんです。娘の初めて妊娠が心配で付き添ってきた母親や奥さんに付き添ってきたのだろう若い男性。そういう人達が待合室の椅子にどっかと座りこんで臨月の妊婦さんが辛そうに立っていたりすると、ついつい頭にきておせっかいを焼きたくなってしまいます、「すいませんが妊婦さんに椅子譲っていただけませんか」って。
 特にぺちゃくちゃうるさい母娘づれや 長い足を組んでマンガを読んでいる若い男性なんて、場所と状況をわきまえてくださいって言いたいです。付添いはあくまで付添いなんだから 電車の座席とは違うんですから。
 ♪    ♪    ♪
 やっぱり今回の妊娠が一番しんどいです。ともかく疲れるんです。夜子供を寝かせるともう何もしたくなくなっちゃって。「その年齢で、病気の子供をかかえて、もう一人産もうなんて あなた無謀よ」と言った友人がいましたが、認めたくないけど歳なのかもしれませんネ。

坊守日誌 INDEX

HOME