1998年3月

 今年も花粉症の季節がやってきました。
 今年はことのほか厳しくて、くしゃみ鼻水眼が痛かゆいに加えて咳まででて、ああしんどという毎日です。長男顕はそれほどでもないのに次男潤は見事に私の体質を受け継いじゃったみたいで、一日中鼻水は垂らしているわ ほとんど毎晩鼻血は出すわでほっぺだも鼻の下もガサガサで田舎の子丸出しです。別にブランド物着せてる分けじゃないからいいけど もう少しなんとかなんないのかなってところです。私に似ちゃったんだから文句言えないけど。

 顕が幼稚園に入ってまる一年。あっという間だった様な すごく長かった様な。
 泣き虫顕と粗忽な母親がなんとか一年過ごせたのは良い先生と良いお友達、そしてその素晴らしいお母さん達のおかげと本当に有り難く思っています。お寺は土曜日曜は忙しいでしょうと顕もいっしょに遊びにつれていってくれたり、ペ−パ−ドライバ−の私をうちまで送ってくれたり、大きな法要の前はお弁当持参で子守がてら遊びに来てくれたり、潤が具合が悪かった時も いろいろ声を掛けてくれたり相談にのってくれたり。あげればきりがないほどお世話になりました。
 じつは私結婚が遅かったので出産も遅く クラスメートのお母さんの中では年長の部類に入ります。入園前は若いお母さん特に『ヤンママ』なんて人達とうまくやっていけるのかしらと心配したものです。でも案ずるより産むが安し、同じ4歳児の母親 年齢なんて関係無くて気の合う人もいればそうでない人もいる 今までとなんら変わりはありませんでした。この人達とはクラスが変わってもずっと付き合っていきたいなって思っています。
 若いママ達と付き合っていると いろいろ考えさせられる事があります。特に思うのは私だったら回りの思惑を考えたりしてはっきり言えない事を 嫌とかだめとかはっきり言う事。
 4歳児は皆自分のおもちゃをお友達に貸せません。大切なおもちゃはもちろん もう飽きて見向きもしなかった物まで人が遊びだすとおもしろそうに思えたりして。おもちゃのとりっこでもめた時私はついつい顕にがまんさせてしまいます。「あなたはいつでも遊べるでしょ」なんて言ったりして。そのくせ本当は嫌だななんて思ったりして。でも若いママ達ははっきり言うんです、それもさらりと。「ごめんね、これまだ買ってもらったばかりだから貸せないんだ」とか「ごめんね、これ今一番大事なおもちゃだから貸せないんだ」とか。
 これが私よりもっと上の世代になると「貸せない物を出しておくほうが悪い」って事になるんでしょうが、貸せないけど見せたい(見せびらかしたい)という気持ちもちょっとわかるし。でも後で陰でごちゃごちゃ言うくらいなら その場ではっきり言うそれも厭味なくさらりと。見習いたいところです。
 コウノトリが間違えたのか 夏の終わりにまた家族が一人増えるみたいです。遠慮しているのかつわりもあまり無いし やっとここにきておなかも膨らんできたくらいできわめて順調です。でも食事の支度の時間になると都合良く具合が悪くなるのはどうしてでしょう。

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