1997年3月

 毎春のことながら、うっとうしい季節がやって来ました。花粉症、毎朝鼻づまりの息苦しさで目が覚め でも目脂でくっついちゃった目はなかなか開かなくて。薬を飲んでいてもしょっちゅうしょっちゅう鼻をかんでいて、こすっちゃいけないとわかっていても ついついがまんできずに目をこすってしまう。集中力が無くなるから物事がきちんと考えられないし いつもどこかイライラしているし、最低の季節です。でも今年は仲間が増えたみたいで、私の症状が軽くなるわけでもないのに 住職のくしゃみをニヤニヤしながら聞いている私って もしかしたら悪妻なのかもしれない。

 お天気がいいとベビ−カ−に潤を乗せて顕と3人で買い物がてらお散歩によく出かけます。お散歩だからなるべく自動車の通らない裏道を歩くのですが 狭いぶん自動車が入ってくると大変です、およそのうちの門の中に入ったり、電柱のかげに入ったり。
 でもそうやって道を譲っても自動車に乗っている人はあたりまえのような顔をして通り過ぎて 軽く会釈さえほとんどしません。自動車どうし 右折の時など道を譲ってもらうと ハザ−ドランプをチカチカしたり 片手を上げたりしてお礼をする習慣が一般的になりつつあるのに 歩行者に対しては知らん顔。
 自転車だって同じです。狭いガ−ドレ−ルの内側を歩いている時、前や後ろから自転車が来るとすれ違えないから はじっこによって待っていても あたりまえ。どうしてちょっと頭を下げるぐらいの事できないのかしら。
 そういえばもうずいぶん前 姪や甥がまだ小さかった頃、「自転車の前と後ろに子供を乗せて、買い物かごに荷物をいっぱい積んで走っている時 自転車を止めて自動車に道を譲ってあげても みんな平気な顔して行っちゃうのよ、ああいう乗り方している時って止まるとまたこぎだすのが大変なんだから」って姉が怒っていたっけ。
 でもこの話を住職にしたら物事いいほうにしか解釈しないから「気がつかないんだよ、じゃなければ余裕がないか」だって。小さい子を二人も抱えていると世間から隔離されてるみたいでついついひがみっぽくなってる私は、やっぱりおもしろくありません。「ささいな事でもありがとうの気持ちぐらい表してよね」って私は言いたい。

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