1996年12月

 兄弟なのにどうしてこうも違うのか、寒がりやの顕ちゃんに暑がりやの潤ちゃん。顕は朝のお着替えもスト−ブの真ん前でないとできないし、昼間は猫みたいに日向ぼっこが大好きだし、夜布団が冷たいといってベソをかくし。それなのに潤は本当の赤ちゃんの時から『おなかいっぱいでおむつもきれいで それでも機嫌が悪かったら一枚脱がせろ』って言うくらい暑がりで、真冬の今でもデパ−トのように暖房の効き過ぎの所に行くときのために半袖のTシャツが引き出しに入っています、うちの子ぐらいです今時デパ−トのおもちゃ売り場を半袖のTシャツ一枚で走り回っている子なんて。

 クリスマスの話は以前に書いたからもう止めろって住職は言うけれど、私は声を大にしてやっぱり言いたい「どうして街中、いや日本中クリスマスなんですか」。私だって綺麗なイルミネ−ションや素敵なディスプレイは大好きだから 今年も表参道も恵比寿のガ−デンヒルズも東京タワ−も見に行っちゃったけど、あっちもこっちもクリスマスだらけってなんかいやじゃありません?先日の新聞に『アメリカでは大都市を中心に最近、デパ−トのチラシや商店街の看板などに「クリスマス」という言葉をあまり見かけなくなっている。』『特定の宗教のお祝いになるのを避ける風潮が背景にある』と載っていましたが、日本ではそんな話はどこ吹く風 猫も杓子もクリスマス。顕が毎日見ているテレビの子供番組もクリスマス一色だし 新聞にもおもちゃ屋さんのチラシがいっぱい折り込まれてくる
し。
 でもそんな事はどうでもいいと言えばどうでもいい事なんだけど、困るのは「良い子の所にはサンタクロ−スがプレゼントを持ってやって来る」という話。じゃあ住職のポリシ−としてクリスマスをしないからサンタさんの来ない我が家の子供たちって良い子じゃないの?他の事はどうでもいいからこれだけは どうにかなんないものでしょうかね。

 住職がぜったいに年内にポピンズを出すって言うから、母も早々に宛て名書きを終えて準備万端整っているのになぜかなかなか。だからとりあえず 来年もどうぞよろしくお願いします、でももしかしたら 今年もどうぞよろしくお願いします。

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