1995年12月

　顕が産まれるた時に住職に言われたことがあります。「坊守日誌を育児日誌にしないように」って。
　子供がすべったころんだ、泣いた笑っただけじゃなく　もうちょっといろんな事を書くようにって事なのでしょうけど、私の今の生活ってほとんど子供だけだし、それ以外おもしろそうな話なんて何もないので今回は開き直って『坊守さんの子育て日誌』
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　私はもともと朝が弱い上にここ数日のこの寒さ、やっとの思いで布団を抜け出すと　顕が起きてしまって　そうすると潤も起きてしまって。
　３人分のお着替えは　Ｔシャツとズボンだけの夏と違って時間がかかります。じっとしてない顕とぐにゃぐにゃ潤、あっという間に時間がたって階下に下りてきた時には、えーっもうこんな時間。なにしろ時間がかかります。これといったことはしていないのに一日が終わってしまうんです。とりあえず潤がまだ動けないので楽ですが　これで潤が動きだしたらと思うと　考えただけで頭が痛くなってしまいます。
『はえば立て　立てば寝てろの親心』（盗作）実感です。
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　顕が今一番気に入っている言葉は「とってもやだ」。けっこうわかって使っているのかここぞという時に使われるとついつい笑ってしまいます。あとはしかられた時、ごめんなさいに続く「おかあさんうれしいネ」。２才児なりに母親の機嫌をとっているのでしょうが　上げたコブシの行き場がなくて「ごめんなさいで済めば警察いらないよ」なんて２才児に言ってもしょうのない事を言ったりして。
　ごはんは食べないくせにおやつばっかりほしがって、ちなみに顕の好物はお茶を飲みながら食べるおまんじゅうで、朝起きるなり「おまんじゅうちょうだい」と言われるとひっぱたきたくなってしまいます。
　潤がまだ叱られるようなことをしない（できない）から顕の悪さばっかりめだってしまって。でも顕が一所懸命遊んでいると　潤が声をたてて笑いながらそれを見ていて、そうすると顕もうれしくなって潤に話しかけたりして、そんな二人を見ていると『とりあえず二人産んで良かったかな』なんて思ったりして。
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　うちにいらしたお客様に「会うたびに髪が短くなりますね」って言われてしまいました。そうです、だんだん髪が短くなって目がつり上がって私も二人の男の子の母になっていくのでしょう。来年の今頃私がどんな顔をしているか　ちょっと恐いですネ。
　来年もどうぞよろしく。