1994年3月
顕に 初めて風邪をひかせてしまいました。下痢に始まって熱、咳、鼻水、ついでにあまったれと 一通り経験してしまいました。
だるいのか、夜もよく眠らず ぐずる顕に 結局二晩付き合わされてしまいました。しょうがないと思いつつも 隣で高いびきの住職を ついつい睨みつけてしまったりして。どの子もそうでしょうが 病気の時は お母さんべったりで 住職は抱いただけで泣かれてしまい「顕はお父さんがきらいになったのか」としょんぼりしていました。
でも風邪が直って仲直りできたのか 今日も仲良くお風呂に入っていました。
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今年も受験の季節が 一段落ついたようです。希望の学校に入れた子、思いどおりにいかなかった子、来年をめざしてもう一度スタートをしなおした子。
結婚するまで 学習塾で教えていたので この季節はなんとなく落ちつきません。かつての教え子達の顔を思い浮かべてあの子はどうしているだろうとつい思ってしまいます。
私がいつもいつも考えていたのは どうしたら普段の力が 本番で出し切れるかっていうこと。普段は計算も確実で 鋭いひらめきもある子が試験になると なんてことない問題ができなかったり つまらないミスをしたり。一度受験に失敗すると 萎縮しちゃうのかどんどん力が出せなくなってしまったり。
オリンピックなどで 自分の力を出しきって良い結果の出た選手を見ると どうしてだろうと どんな教え方をしているのかコーチの話を聞きたいと思いましたし、逆に力の出しきれなかった選手を見ると まるで自分の事のように胸が痛くなりました。
結局私は、何もできずに 生徒達に何もしてあげられずに 学習塾の教師を辞めましたが、諦めたわけではありません。
いつの日か 子育てが一段落ついて時間が出来たら 文字通り『寺小屋』を開いてみたいな、なんて思っています。延立寺にどんどん子供たちが集まってきたら楽しいでしょうネ。
えっ、誰ですか 「犬目に子供 あんまりいないんじゃない」なんて言うのは。
そう、それが問題なんですよネ。
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