1992年10月

 お寺の旅行で 京都へ行って来ました。
本山にお参りするのも初めてなら お檀家の皆さんと旅行するのも初めてという 初めてずくしの旅は 楽しみのような ちょっぴり緊張しちゃうような。
 修学旅行以来 久しぶりに訪れた京都は どなたの心がけが良いのか お天気も良くて、最後がちょっと忙しかったけれど 和気あいあいとなかなか楽しい旅行でした。
 今度の旅行に先駆けて お寺では旗を作りました。団体旅行の時などに ガイドさんなどが持って先頭を歩く あれです。
 紫の地に黄色い房 白抜きの文字で
『浄土真宗本願寺派  延立寺  東京都八王子市』
と書かれた旗は なかなかハデで 目立って 本当に今回の旅行の役に立ちました。
 集合は 東京駅の『銀の鈴』。集合時間の20分前について 見まわすと 飯塚さんだけしかお見えになっていません。では と旗をとりだすと 『あらあら皆さん何処にいらしたのですか?』と言いたくなるほど たくさんの方が 旗を見つけて集まっていらっしゃいました。
『いい旗を作りましたね』
『やっぱり団体旅行には 旗がなくっちゃね』
皆さんに とっても喜んで、ほめていただきました。
 でも 旗が出来てきた時に、住職と母に口をそろえて『旗を持つのは 坊守さんの役目』と言われてきた私だけが なんとなくしょんぼり。だって やっぱり恥ずかしいですよ、旗持って 東京駅のなか歩くのは。
 翌日の早朝の おあさじも 一人も欠けることなく 皆さんご一緒にお参りできて、よかった よかった。ちょっと眠かったですけどね。
『せめて 年2回は こういう旅行があってもいいんじゃないか』とか
『今度は 温泉で 裸のつきあいをしましょう』とか いろんな意見が 宴会の席で出ていました。さて来年は どんな企画になりますことやら。

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