2016年3月

長女夏菜の友人が、学校を辞めた。
中一の時から一緒に頑張ってきた剣道部の仲間。病気で朝起きられなくなって、登校出来るのはお昼頃。 それでなくても、テストと課題とレポートの多い学校。 それらをこなしながら、出られなかった授業をカバーするのは無理。
面談した先生は、部活休んで勉強に充てるということは出来ない?と言われたそうですが、彼女はきっぱり学校に来てるのに 部活に出ないという発想は無いと言ったそうです。 最後まで、剣道部のことを考えると踏み切れなかったようですが、仲間達と話をして決心したようです。
今、自分が一番しなければならないのは、躰を治すこと。そして、将来に向けてしっかり学力をつけて卒業資格を取ること。 そのためには、今の学校にいてはダメだと。 昼から通える単位制の高校に、転校し、卒業を目指すと。行事も四年間目いっぱい楽しんだから、未練は無いと。
まるで彼女の剣道のようなきっぱりとした決断。 そしてそれを認めて支えたご両親の決心。 皮肉にも、その姿はあの子達の学校の自主性を重んじる校風にぴったりあてはまります。
自分で考えて、自分で決めてしっかり進んでいく。 中一の時から しっかりと身についたその姿に、寂しさを感じながら、応援し支えた仲間達。 九人いた仲間が、とうとう三人になってしまいましたが、来月、笑顔で引退できるように、ただただ親は応援するのみです。
転校していった彼女が、一日も早く快癒し、夢をかなえられることを願っています。そして別々の高校に通っても、彼女達の絆が途切れないことを。 (直子)

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