2015年12月

朝、普通に出かけて行った次男潤から 会社に着いた頃電話がありました。「ごめんなさい、お財布忘れました」と。 定期があるから、気づかないで会社に行ってしまったようです。
ご存知のように、潤は知的障害のある自閉症児いえ、自閉症者。 アクシデントには本当に弱い。 だから私は過保護なほど 想定出来るトラブルのための準備は、してきました。 「愛の手帳(障害者手帳)の入ってるケース見てごらん」
そこには、たたまれた千円札が入ってて無事にちゃんとお仕事できました。
これを用意したのは、高校入学の頃だから かれこれ五年くらい前。 先輩母に教えてもらって。ちなみに、御守り代わりに 裏に当時通っていた学校名と本人の名前の書かれた住職の名刺も一緒に入れてあります。
夜帰って来た潤に、使っちゃったから元に戻しておかなくっちゃねと言うと、お財布から千円札を取り出して、丁寧にたたんでいました。 私も、住職から新しい名刺をもらって書き直しておかなくては。

多くの先生方や先輩母に、いろんな事を教えて貰いながら、支えて頂きながら 年が明けると潤は成人式を迎えます。 かつて幼稚園や小学校の低学年を一緒に過ごした健常者の仲間達は、みなどうしているでしょうか。 ママになった子、大学生になった子、潤のようにもう社会人になった子。風のうわさには聞いてるけど、皆元気に頑張っているでしょうか。
成人式の前日の日曜日、タイムカプセルを開けるために、かつての仲間達が卒業した小学校に集まります。みんな覚えているでしょうか。 潤が許してくれたら、私も一緒に行きたいなー。

来年春になると、長男顕は大学を卒業し本格的に僧侶になる勉強を始めます。次男潤は、就職して三年目。末娘夏菜は、とうとう高校三年生になります。最後の受験生、どこかの大学にもぐり込めるよう本気で頑張って欲しいけど、文化祭が終るまでムリでしょうね。
今年も慌ただしい日々が、毎日過ぎていきましたが、来年こそは余裕をもった日々が送れるといいと思うのですが・・・。
皆様、よいお年を。お正月は、お汁粉と一緒にお参りお待ちしています。(直子)

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