2014年9月

 神戸でつらい悲しい事件が起きました。
 まだ6歳。怖かったでしょ。ママに会いたかったでしょ。
 何度も何度も繰り返される同じような事件。
 もう高校生になったとはいえ、同じ女の子を持つ身として、残されたご家族のことを思うと、息苦しいほどの胸の痛みを感じます。
 一部報道によると、犯人は障害者手帳を持っている知的障害者だとか。
 だからそういう人は一ヶ所にまとめて世間に出さないようにしてほしいと口には出さなくても思っている人がいるだろうことは想像できます。
 でもね、多くの知的障害者は、おとなしく、まじめで、それぞれにあった仕事を一生懸命している人たちなのです。
 ただ、感情の出し方が、皆さんとちょっと違う人も多いけれど。

 教育とはありがたいです。いい事わるい事、やってはいけない事、やらねばならない事をちゃんと教えてくださるのだから。
 我が家の知的障害者である二男潤がまだ小学生の時。下着を膝まで下ろしておしっこをしている姿を、大人になって困るからと、ちゃんとズボンの前を開けてすることを教えてくれたのも学校の先生でした。私は、下着を汚さないでできるようになったことを喜ぶくらいの何も知らないダメ母でしたから。
 中学高校と、常に、社会に出る事を見据えて、一つ一つ丁寧に根気よく教えていただきました。
 満員電車で痴漢に間違われないための乗り方。就職して、お給料をもらったらどうすればいいか。
 潤は、給料日に全額下ろしてきて、学校で習った通りに生活費を私に渡し、昼食代、携帯代、貯金と、ちゃんと封筒に仕分けします。学校で習ったことは、あの子たちにとって絶対ですから。
 障害のある人を隔離しても、何も解決しません。
 障害のある人も無い人も、それぞれに正しいことを学び、共存できる世の中であってほしいと思います。
 だって私は、あの子を残して先に死ぬのだから。
 どうぞあの子たちが犯罪をおかすことなく、犯罪に巻き込まれることなく、今と同じ笑顔で、これからもずっと過ごしていける世の中でありますように。(直子)

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