2012年6月

 ごめんなさい、また事故話。
 平日の夕方、センターラインのない狭い道。
 あちらは私が道の真ん中を走ってきたと言い、私はあちらが電柱をよけるため対向車があるのに思いっきりふくらんできたと言い。
 これはもう典型的な水掛け論。
 事故自体はドアミラーをこすっただけなんだけど、いきなり怒鳴られ、一方的に私のせいにされそうになったので「警察呼びます」と言って110番してしまいました。
 相手はたぶん70歳は過ぎている、私のヴィッツなんかとは比べ物にならない立派な自動車に乗った、見かけは立派な男性。
 たぶん警察は呼んでほしくなかったのでしょう、「警察を呼んだのはあんただ」って三回言われました。高飛車に出て自分の思い通りにいかなかったって感じでしょうか。
 結局事故届けを出し、自分の自動車は自分で直すということで解決したけれど、終ったあとに始まった「人として」という長い説教。下向いて黙って聞いてあげました。
 たぶんあちらはご家族にでも「あの女、何も言えなくて黙ってたよ」と言うのでしょう。でも、私は何も言えなかったわけではなく、言わなかっただけ。何を言っても無駄だと思ったから。
 昔は偉かったのでしょうか。今はこんな時しか威張れないのでしょうか。
 先に男性が帰って、おまわりさんと二人残され、「先に怒鳴ったの、あちらなんですよ」と言うと、おまわりさんは、わかってるわかってると言うかのように黙って二度うなずいてくれました。

 たいしたことにはならなかったから良かったけれど、ちょっと悔しいのはその日の昼間、宝くじを買っていたこと。宝くじを買った日に、あまりおもしろくない事故にあった。これをどう思いますか。ついてないから絶対はずれと思うか、宝くじに運を持っていかれたから事故にあった、つまり宝くじは大当たりと思うか。さあ、どちらでしょうか。(直子)

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