2009年9月

 夏がすぎ、にょきにょきとデカくなっていく我が家の三兄妹たち。長男顕がデカいのは皆の周知の事実ですが、次男潤が一気に伸びて、お兄ちゃんとの差はビミョーになってきました。
 また、末娘夏菜は、夏の間ハーフパンツばかり着ていたので、涼しくなって長いジーンズを出してきたら全滅!あわてて通学用に三本も買ってしまいました。いつの間にみんなこんなに大きくなったのでしょう。私が夏菜に抜かれる日も近いと思いますが、中身もみんなちゃんと成長してくれるとうれしいのですが。

 久しぶりに、本当に久しぶりに、ノンちゃん母子に会いました。ノンちゃん母子と初めて出会ったのは、もう十年以上前です。八王子小児病院に夏菜をおんぶして、潤の手を引いて通っていた頃。
 潤が具合が悪いときは、夏菜をおんぶしたまま潤を抱っこして待合室のすみであやしていた私の姿はやはり目立っていたようで、あちらから声をかけてもらいました。
 ノンちゃんは夏菜とおない歳のたぶん脳性麻痺児。呼吸が難しいのか、咽に穴を開けて、器具を入れています。いっぱいおもちゃを下げたかわいらしいベビーカーにキティちゃんのポーチを乗せて、いつもかわいさ満開でした。
 そのキティちゃんのポーチに何が入っているのかというと、咽の器具をおそうじするチューブなどなど。でも、いつ会っても、ママはきれいにブローした髪にちゃんとお化粧して、かわいらしい格好して。
 障害児のお母さんは、なりふりかまわない格好でちょっと暗めのイメージがありますが、私のまわりのお母さんたちは、ノンちゃんのママを筆頭に、明るくてステキな人ばかりです。
 久しぶりに会ったノンちゃんは、赤い、びっくりするくらいかわいい車椅子に乗って、ママはあいかわらずパッチリヘアーのかわいらしい人で。
 あの頃も、ノンちゃんの具合のいいときは積極的に出かけていましたが、今もがんばっていろんなところに参加しているのを、うれしく思いました。
 ちょっとしか話しできなかったけれど、あいかわらず明るく元気で。
 障害児をなるべく外に出させなかった話はそんなに遠い昔ではないのです。今、私たちの庇護もと、楽しくのびのび過ごしている彼らが、親たちがいなくなったあとも、楽しい毎日を過ごせる世の中であってほしいと真剣に思います。
 我が家の次男坊も、遅まきながら自立への道を歩きだしました。ちょっとさびしいけれど、見守っていきたいと思っています。(直子)

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