2008年11月

 末っ子夏菜に弟ができました。生後四ヵ月の黒柴犬。「空」と書いて「くー」と読みます。まだまだやんちゃで手を焼かせますがかわいいです。一番いやされているのは受験生の長男顕でしょうか。いえ、やっぱり私でしょうね。

 長男と次男の中学校の合唱コンクールに行ってきました。それぞれの学校の雰囲気と学校生活がかいま見られておもしろかったです。
 まだまだ小学生の殻を抜けきらない一年生、真剣に取り組めない二年生、でも三年生になると男子は地に響くような男声が出せるようになって、女子もキラキラとしたソプラノが出せるなって。
 でも一番驚くのは、三年生の取り組み方。普段は後ろからいってベルトを持ってぎゅっと上げたくなるような腰バンとだらしないダブダブのカーディガン姿の男子と、それで見るなと言うのはムリよと言いたくなるほど短いスカートの女子が、ぎりぎりまでその姿なのにいざ出番となると、男子はちゃんとウエストでベルトをしめて、カーディガンを脱いで、ブレザーも前ボタンを留めて着て、ネクタイまできゅっとしめて。女子もいつもはウエストで二折り三折りしているスカートをちゃんと膝丈までおろして。身なりばかりでなく、一生懸命やることはかっこ悪くない、大きな声で歌うことはダサくないと歌う姿は本当にみんなかっこ良かったです。
 なぜ先輩たちのこの姿が一年生二年生に伝わらないか。いえ、きっと伝わっているのでしょう。ただそれを表に出せない。出すには幼な過ぎて、というところでしょうか。来年さ来年の彼らに期待します。
 特別支援学級の次男たち二十一名のコーラスも、「心を洗われるようなすんだ歌声」と言った校長先生の講評も、あながちお世辞ばかりではないほど、ステキでした。大勢の人の前に立つことさえ難しい子どももいる中で、あれほどのコーラスに仕上げた三年生七人と先生方に、心から拍手を贈りたいと思いました。ちなみに我が家の一年生は一七〇センチを超えたのにまだ声変りしなくて、歌っていたのは女の子たちといっしょにソプラノパートでした。
 残るは長女の小学校の音楽会。みんなどんな顔を見せてどんな声を聞かせてくれるのか楽しみにしています。

(直子)

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