2008年7月
新学期が始まってはや三ヵ月。三兄妹初の受験生となった長男顕は、とうとう塾に通いだしました。なかなか引退しない剣道部とあって、部活と塾の両立。親が思っていたよりがんばっているのが、なんかとてもうれしいです。
次男潤は、一人で定期を持って、路線バスで通学しています。最初は登下校につきあいましたが、それも一週間くらい。運転手さんにちゃんとしっかり定期を見せなくてはというそのしぐさがとてもかわいい一六五センチの中学一年生です。
入学した年は大きいお兄ちゃんもいっしょで、次の年からは小さいお兄ちゃんと二人で、でも今年からは一人ぽっちになってしまった長女夏菜。延立寺のお祖母ちゃんを身長で追い越し、大人用のTシャツが着られるようになってしまいました。おーい、身体だけでなく中身もちゃんと成長してくれよ、と思ってしまう毎日です。
三兄妹が三校に分かれて通うということは、覚悟はしていましたがけっこう大変で、三週末連続運動会なんてありさまです。
先輩のお母さんからは「重ならなくてよかったね」なんてなぐさめられてしまいましたが、保護者会だって、公開授業だって、ちゃんと行き先確認しないと、学校へ行ってからというわけにはいかないと、毎日予定表とにらめっこです。
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先日、私の実家の母の実家のお墓、つまり私の母方の祖父母が入っているお墓を延立寺に移しました。
実家の母は四姉妹の長女。全員がお嫁に行ってしまったので後を継ぐ者もなく、一番下のおばでさえ七〇歳を越して、みなその事を気にしていたのが、結局お鉢は私のところに回ってきて、無量光堂に全部入れさせていただいたのです。
いろいろと手続きをふんで、住職と二人、自動車であちらのお寺に出向き、石屋さんに開けてもらうと、骨壷の数はなんと十五個。古い記録は残っていないから、誰のお骨なのか。あきらかに特注の立派な骨壷もあったりして。それらをすべて持ち帰り、無量光堂に納めました。
実は延立寺のお墓の五段目には、実家の父がいます。建てたのはもう何年前でしょうか。これでいつでもお父ちゃんのお墓参りができると思っていましたが、現実は?いつも下からごめんという毎日です。
でもこれで本当に、私は延立寺からトンズラできなくなりました。もうあとは居座るしかないかと思っているしょうもない坊守さんです。 (直子)
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