2007年3月

 運転してて腹立つこと。その1は、ウインカー出さずに曲がる自動車。後を走っていると恐くてしょうがない。その2は、無灯火で走る自転車と、うす暗くなっているのにライトをつけない自動車。ミラー見て路地から出ようとすると近くにいるのにわからないんだから。
 一番腹立つのは、夜、黒ずくめで歩く歩行者。街灯も少なくガードレールもない犬目町では、本当にそばに行かないと存在がわからない。お願いだから白いコートを着てください。

 何週間か前の月曜日。次男潤の担任の先生に手渡したいものがあって,朝、子どもたちといっしょに登校した時のこと。用をすませて帰ろうとすると、黄色帽子の一年生が、靴を片手に固まっています。
 小学生の母親になって丸七年、上履き忘れたなと思ったので、「どうしたの」と声をかけると、涙をこらえながらただ首をふるだけ。「上履き忘れたの?」と聞くと、こらえていた涙が一気に流れて、しゃくりあげながら「全部」と一言。
 うちの小学校では週末、上履き、体操服、給食のランチマット、あと、給食当番の子どもはかっぽう着を持ち帰り、きれいに洗濯して月曜日に持っていくきまりです。たぶん、それらを全部手さげに入れて忘れたんでしょう。
 どうしようと見渡すと、心配そうにこちらをうかがっている、かつての潤のクラスメートの五年生のお姉さんたち。
「上履き忘れたら、スリッパ借りられるんだっけ」と聞くと「事務室で貸してくれます」とニッコリ。あいにくその日はすぐに帰らなければならなかったので、お姉さんたちに「悪いけどいっしょに事務室行って、スリッパ借りてあげて教室へ送ってくれない?私ちょっと時間ないから」と言うと、あっさり「いいですよ」とまたニッコリ。
 この学年の子どもはやんちゃな子もいるけど、みんないい子ばかり。身障学級にいる潤たちが、行事で、交流学級の子どもたちといっしょに何かをする時のサポートの仕方は、大人顔負け。大学生のインターシップの先生たちはかないません。何から何まで全部代りにやってしまうわけではなく、上手に出来ないことだけをサポートしてくれます。
 長い子では幼稚園から丸八年、小学校からの友だちは丸五年、本当に潤のことを理解してくれてる仲間たちです。彼らといっしょに過ごせるのもあと一年だけ。最後の小学校生活を大事に過ごしましょうね,潤くん。(直子)

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