2004年6月

 六月の暑さはなんだったのでしょうか。
 まだ「梅雨」だというのに連日三十度をこえる日々。
 我が家で一番暑さに弱い次男潤は好物を作っても何しても、ほとんど食べなくなってしまったので、とうとう茶の間にクーラーを入れました。せめて夕飯だけでもちゃんと食べてもらわないと、この子の場合、大変なことになりそうだから。
 クーラーが入った日、大好きな豚肉のしょうが焼きを作ったら、食べること食べること。四膳食べてごちそう様でした。ヨカッタヨカッタ。
 ♪    ♪    ♪
 六月の最後の土曜日は、息子たちの通う小学校の一日公開日でした。朝の会からはじまり、すべての授業、休み時間も給食も、おそうじ時間も帰りの会も。一時間だけの授業参観とは違って、すべて公開するのはよそいき顔ではすみません。子どもも先生もけっこう大変だったと思います。
 五年生の長男顕のクラスの三時限目は道徳でした。二時限目と三時限目の間の中休みが終った頃、教室に行ってみると、なんかムードが変。もう子どもたちはちゃんと着席していて先生もいて、保護者もいて、でも授業中って感じではない。
 そっと入ってみると、中休み中の男の子二人のケンカが長引いてしまってその仲裁中でした。
 一人はちゃんと話ができる状態でしたが、もう一人は興奮しちゃって泣いちゃって話ができる状態ではない。先生は、周りの子どもたちにも「自分だったら、どう思うか、どうするか」と考えさせながら、泣いている子を落ちつかせながら、キチンと話をさせようとしていました。「それは、あった事だよネ。それで、君はどう思ったの?」と、懸命に自分のキモチを話させようとする先生の姿勢にうれしくなってしまいました。
 保護者の見ている前でケンカの仲裁をするのは、先生も大変だったろうし、後でというわけにもいかなかっただろうし、先生の考えていた道徳の授業とはちょっと違ったものになってしまったかもしれませんが、普段着のクラスを見ることができてありがたかったです。
 自分のキモチをきちんと話をすることは、とっても難しいことです。
 母親たちの中でも、保護者会では一言も意見も言わないで、ゲタ箱のところに来るとすごい勢いで話をしだす人がいます。「そんなりっぱな意見があるなら、さっき保護者会の席で話せばよかったじゃない」と言うと、「人前で話なんてできないもん」なんて。いい歳して何言ってるのって感じですけど、大人でも難しいことです。
 言うべき事を言うべき時にきちんと相手に伝えること、と同時に相手の話をきちんと聞くこと。難しいけれど大人も子どももできなければならないことですよネ。

(直子)

坊守日誌 INDEX


HOME