2002年6月

 一度しまった長袖を、またひっぱり出す日が続いています。
 珍しく白い靴下をはこうとした長男が、横着して洗濯機で洗っただけの靴下を、ヨゴレが落ちていないと言ってはくのを拒否しました。そんなこと言うんだったら、一度地べたに降りてから靴を履くクセやめてよね、まったくもお。
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 はしりの果物として店頭に桃が並び出すと、思い出す話があります。
 子どもが授業参観で作文を読んでいます。
「うちのお母さんは桃の種のまわりが好きです」
 親が困ってしまうと子どもたちが口々に「うちもそうだよ」「うちのお母さんはすいかの三角のところが好きだよ」と。教室中、親たちの大爆笑になってしまったと。
 お母さんというものは子どもたちにおいしいところを食べさせて、自分ははじっこや種のまわりを食べてニコニコしているものだという話なのですが、最近ちょっと、いやとっても気になる新聞投書を読みました。
 サッカーのワールドカップのチケットはどなた様もなかなか手に入りにくかったようで、そのお宅も、両親と子ども4人の家族に4枚のチケットしか手に入らなかったそうです。
 一番下の子どもはまだ赤ちゃんなのでチケットはいらないと思い、一番上の高校生のお姉ちゃんががまんして、両親と3人の子どもで出かけたのに、赤ちゃんのチケットが無いばかりに入場できなくて、さんざんだったという話でした。
 チケットについての悲喜こもごもはあっちこっちであったようですが、私が気になったのは、がまんしたのがお母さんではなく、高校生のお姉ちゃんだったということ。学校や別の用事でがまんしたのならかわいそうだけれど、しょうがないけれど、チケットが足りなかったからがまんしたのなら・・・
 昔からそういう時、がまんするのはお母さんと相場が決っていました。この家の場合だったら、お母さんと赤ちゃんはお留守番をして、お父さんが子ども3人をつれて行くって。
 お母さんも、子どもをさしおいて、自分のしたい事を自己主張する時代が来たのかななんて、事情も分からないのに、およその家の事なのに、勝手に悩んでいる今日この頃です。

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