2001年7月
八王子に「○○人形店」と大きなカンバンを掲げた、季節人形を扱う店があります。
暮れから正月にかけては羽子板、その後はお雛様、その後は五月人形と替わって、その後、お店に所狭しと並べられるのは、お盆ちょうちんなんです。ああ、ちょうちんって人形屋さんで扱うんだ、ちょっと違うような気もするけど季節ものには違いないしなあ、となんだか一人で納得というか、感心してしまいました。
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先日次男潤をつれてバスに乗っていた時のことです。一番後ろに、見るからに今時のカップルが乗っていました。茶髪に「もうちょっとちゃんとしなさいよ」と言いたくなるようなだらしないかっこうの男の子。同じように茶髪に下着のようなキャミソール、ハデな化粧の女の子。何がそんなに楽しいのか、にぎやかなこと。いえ、うるさいことうるさいこと。
その二人が降りて行ったあと、何げなくうしろを振り向くと、座っていた椅子の上に、黒い男物の財布。「あっ、お財布、お財布忘れていますよ」と声をかけると、もう出口の付近にいた男の子が慌てて戻ってきて、私に、「ありがとうございます」と頭をさげ、バスを降りる時ももう一度振り返って頭をさげて降りていきました。外を見ると女の子も私を見て頭をさげ、二人してバスが通り過ぎるまで見送ってくれました。
見るからに今時のしょうもない二人。やっている事もしょうない二人。その二人がきちんとお礼が言えて見送ってくれた事に、ちょっと嬉しくなってしまいました。まだまだ今時の若い子も捨てたもんじゃないかな、なんて。
子どもたちが育つのに、親も子やとっても難しい時代。のんびりゆっくり親子で歩いていきましょうか。
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